「毎週ブログを更新して、気づけば50記事。それなのに問い合わせはゼロ、アクセスも横ばい」。こういったご相談を、山口県内の中小企業の経営者やWeb担当者の方からいただくことは珍しくありません。
記事を書けば書くほどアクセスは増えるはず、と思って頑張ってきたのに結果が出ないと、正直しんどいものです。ですが原因の多くは「記事の量」ではなく、たった4つの見落としにあります。
この記事では、検索順位が上がらないブログに共通する4つの原因と、その直し方について、弊社のオウンドメディア運用の実務経験を交えて解説します。
検索順位が上がらないサイトの共通点
まず前提として、記事数と検索流入は比例しません。50記事あっても3記事分のアクセスしかない、ということが結構あります。
弊社が相談を受けるサイトを拝見すると、共通する傾向がいくつか見えてきます。
「書きたいこと」だけで構成されている
一番多いのが、検索する人が探している言葉ではなく、書き手が書きたいことで記事が構成されているパターンです。たとえば「今日は展示会に出展しました」「新商品が入荷しました」といった記事は、社内の記録としては意味がありますが、検索してたどり着く人はほとんどいらっしゃいません。
検索エンジンは「誰かの疑問に答えているか」を見ています。誰も検索していないテーマで50記事書いても、順位がつく土俵に上がれないということです。
1記事あたりの中身が薄い
もう一つ多いのが、1記事が300字〜500字程度で終わっているケースです。数を増やすことを優先すると、どうしても1本が薄くなります。
目安:検索上位を狙う記事は2,000字前後が一つのライン
もちろん文字数が多ければ良いわけではありませんが、質問に対して十分に答えきれていない短い記事は、なかなか評価されません。
誰の、何のためのブログか
ではどうすればいいか。弊社がオウンドメディアのご相談をいただいたときに、一番最初に決めていただくようにお願いしているのが、「この記事を読むのはどんな人か」「その方が読み終わったあとに、どうなっていてほしいか」の2つです。ターゲット像と、その方にとってのベネフィットが先に固まっていれば、扱うテーマも、使う言葉も、記事の構成も自然と決まってきます。
逆に、そこが曖昧なままキーワードツールや競合サイトだけを見て書き始めると、どうしても「書きたいこと」に寄っていきます。テクニック論の前に、まず読み手のベネフィットから逆算する。この一手間があるかないかで、同じ50記事でも結果はまったく変わってきます。
キーワード選定でやりがちな4つのミス
集客につながらない最大の原因は、キーワード選定にあると弊社は考えています。ここでつまずいている限り、何記事書いても状況は変わりません。よくある4つのミスを挙げます。
① そもそも検索されていない言葉を狙っている
自社の商品名やサービスの独自呼称、業界の専門用語だけで記事を書いてしまうパターンです。社内では当たり前の言葉でも、お客様は違う言葉で検索していらっしゃいます。
たとえば「ブライダル音響」という言葉より、実際には「結婚式 BGM 選び方」で検索する新郎新婦のほうが圧倒的に多い、といったことが起こります。
② 検索ボリュームが大きすぎる言葉を狙っている
逆に「ホームページ制作」のような大きなキーワードだけを狙うのも危険です。大手や実績豊富なサイトがひしめいていて、始めたばかりのブログが割って入るのはかなり難しいということがあります。
おすすめ:2〜3語の組み合わせ(ロングテール)から狙う
「ホームページ制作 下関 費用」のように地域や具体的な悩みを足すと、競合が減り、しかも問い合わせに近い人が集まります。
③ 1記事に複数のキーワードを詰め込んでいる
あれもこれも書こうとして、1記事のテーマがぼやけるパターンです。検索エンジンは「この記事は何について書かれているか」を判断しづらくなります。基本的には1記事1テーマで絞るのがおすすめです。
④ 検索意図とズレた内容になっている
「〇〇 費用」で検索する人は料金の相場を知りたいのに、記事の中身が会社紹介や事例自慢で終わっている、というズレです。検索した人が求めている答えを、まず冒頭で返してあげる構成にしておくと評価が安定します。
内部リンクとタイトルタグの見直しポイント
キーワードを見直したら、次は既存記事の「見せ方」です。ここは新規記事を書くより手間がかからず、効果が出やすい部分でもあります。
タイトルタグを検索者の言葉に直す
記事のタイトル(タイトルタグ)は、検索結果に表示される最も重要な要素です。ここに狙ったキーワードが入っていないと、内容が良くてもクリックされません。
悪い例:「先日のセミナーについて」
良い例:「BtoB企業のブログ集客|問い合わせに繋げる書き方」
前者はクリックする理由が伝わりませんが、後者は誰の何の役に立つ記事かが一目でわかります。
関連記事を内部リンクでつなぐ
50記事あるのに、記事同士がまったくリンクしていないサイトは少なくありません。関連するテーマの記事同士を本文中でつないでおくと、読者の回遊が増え、検索エンジンにも記事の関係性が伝わりやすくなります。
かなり昔の話しですが、金額で選んだ結果レスポンシブになっておらずとても見にくいデザインになってしまった、しかも制作をした会社と連絡が取れず更新も修正もできない、というご相談を受けたことがあります。タイトルや内部リンクの見直し以前に、そもそもスマホで読めない状態だと検索評価は上がりません。土台の部分も一度確認しておくと安心です。
リライトすべき記事の見分け方
新しい記事を書き続けるより、既にある記事を直したほうが早く順位が動くことがよくあります。とはいえ50記事すべてを直すのは現実的ではないので、優先順位のつけ方が大事になります。
検索順位10〜30位の記事から手をつける
Googleサーチコンソールで見て、検索順位が10位〜30位あたりの記事は「あと一歩」の状態です。すでに評価されつつあるので、少し手を入れるだけで1ページ目に上がる可能性があります。ゼロから書く記事より費用対効果が高いということです。
表示回数はあるのにクリックされない記事
サーチコンソールで表示回数は多いのにクリック率が極端に低い記事は、タイトルタグとディスクリプションを直すだけで流入が伸びることがあります。
チェックする順番:
- 順位10〜30位で表示回数が多い記事
- 表示回数はあるがクリック率が低い記事
- 情報が古くなっている記事
内容が古くなった記事を更新する
価格や制度、ツールの情報は時間とともに古くなります。古い情報のまま放置された記事は評価が下がりやすいので、数字や事例を最新に差し替えるだけでも効果があります。飲食店向けに強い制作会社に、BtoB製造業のコーポレートサイト制作を依頼してしまいミスマッチになった、といった事例のように、業種に合った内容へ調整することも合わせて見直すと良いです。
3ヶ月で順位が動いた改善事例
最後に、実際に改善が進むときの流れをイメージしていただくために、典型的な進み方を紹介します。
新規更新をいったん止めて既存記事を直す
集客につながっていないサイトほど、新規記事を止めて既存記事のリライトに集中したほうが、早く結果が出ることがあります。50記事の中から順位10〜30位の記事を10本ほど選び、タイトルと本文を検索意図に合わせて直していきます。
弊社自身のコーポレートサイトの話をさせていただくと、以前は「下関 ホームページ制作」で検索してもGoogleの2ページ目以降からしか表示されていませんでした。それが、下関でホームページ制作をご検討されている方に本当に役立つ内容を1本ずつコツコツと書き続けているうちに、最大で4位まで順位が上がってきています。派手なSEO対策をしたわけではなく、読み手のベネフィットを最優先に置いて書き続けた結果として、順位が動いてきた形です。
変化は1〜3ヶ月かけて現れる
検索順位は直したその日に動くものではなく、1ヶ月〜3ヶ月かけてじわじわ変わっていきます。すぐに結果が出ないからと諦めてしまう方もいらっしゃいますが、正しい方向で直していれば、必ずどこかで数字が動き始めます。
基本的には3ヶ月を一区切りとして、サーチコンソールの数字を見ながら次に直す記事を決める、という進め方が現実的です。
まとめ
ブログを50記事書いても集客につながらないのは、量が足りないからではありません。原因は次の4つに集約されます。
原因1:検索されていない、または狙いがずれたキーワード選定
原因2:クリックされないタイトルタグと、つながっていない内部リンク
原因3:あと一歩の記事を放置し、新規ばかり書いている
原因4:内容が古く、検索意図に答えきれていない記事の放置
大切なのは新しく書き続けることより、既にある記事を検索する人の言葉に合わせて直すことです。まずはGoogleサーチコンソールを開いて、順位10〜30位の記事を3本選ぶところから始めてみてください。
自社での見直しが難しい場合は、弊社でも既存記事の分析からリライトの優先順位づけまでお手伝いしておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。